アメリカでの介護保険

介護保険準備する

アメリカの介護事情を知って
認知症などの介護の負担に賢く備えます


アメリカの介護事情は

先ずは、アメリカの介護事情を簡単にご説明しましょう。
アメリカでは介護のことを Long term care といいます。
日常の生活において、入浴、着替え、トイレ、移動、失禁、食事の6つのうち2つを自分でできないと介護が必要とみなされます。
又は、アルツハイマー病と診断された場合です。
アルツハイマー病は高齢者における最も一般的な種類の認知症です。

ワシントン州はアメリカで初めてWashington Cares Actという制度を導入しました。
Washington Cares Actは、ワシントン州政府が介護保険料を税金として徴収する制度で、2021年11月1日までに他の介護保険などに加入されている方はWashington Cares Actの課税は免除されました。
Washington Cares Actの場合は、州が定める日常生活の行動11のリストのうち3つができない場合に介護が必要とみなされます。

アメリカの介護
Long Term Care
日常生活の行動
6つのうち2つ
1. 入浴
2. 移動
3. 食事
4. トイレ
5. 着替え
6. 失禁の世話
又は
アルツハイマー病
認知症
   

介護が必要となる割合は?

アメリカにおける介護を必要とする人の割合は65歳以上で70%にもなります。
これは3人に2人に介護が必要となるという事です。
健康でいるときは誰もが自分や家族の誰かが将来介護の世話になるとは思いません。
しかし、もし介護が必要となった場合は金銭面、心身の負担がご自身やご家族に大きくのしかかってきます。
介護費用の負担や介護疲れで、それまで幸せだった家庭が崩壊するケースは多々見受けられます。
また、認知症の発症は年齢に関係せず、誰もがなり得る病状です。

アメリカで介護が必要になる割合

 

アメリカの介護費用

次の表はアメリカで介護にかかる費用の一例です。
在宅で介護を受けた場合とナーシングホームに入って介護を受けた場合の介護費用を表しています。
残念ながらここに表されている金額は年間ではなく、月々にかかる費用でこの介護にかかる費用は年々上昇しています。
資産に余裕があり、なんの問題もなくこの額を月々支払える人は良いのですが、大半の人にはそのような経済的余裕はありません。

アメリカの介護費用(月々)
Year 2018
在宅医療
(Home Care)
ナーシングホーム
(Nursing home)
カリフォルニア州 カリフォルニア州
$4,957 $9,817
ニューヨーク州 ニューヨーク州
$4,767 $12,189
   

誰が介護をするのか?

また、介護が必要となった場合の一番の問題点は「誰が介護をするのか?」ということです。
お金に余裕があれば介護ケアを受けられますが、介護費用が高額でケアを受けられない場合は、配偶者やご家族の誰か、または友人が介護をすることになります。
通常、介護が必要となった場合は長期間のケアが必要となります。
長期間の介護によって受ける心身のストレス、経済的ダメージは介護を受ける人、介護をする人にとっても計り知れません。
今までの生活が大きく変わることになります。

アメリカの介護保険

 

介護を必要としない人は?

介護による負担をなくすには、健康なうちに介護保険に加入しておくのが一般的な方法です。
しかしながら、通常の介護保険は介護が必要となった場合にのみ保険が適用されます。
もし、介護が必要とならなければ支払った保険料は掛け捨てとなります。
例えるなら自動車保険と同じですね。
自動車保険は事故を起こさなければ保険料は掛け捨てとなります。
介護保険も同様です。
また介護保険の保険料は年齢とともに上昇していきます。

このように介護保険は決して魅力のあるプランではありません。

しかし、いざというときのために介護保険に加入しておくことは必要です。
では、どのように介護保険を準備すればよいのでしょうか?

現在では、介護保険の欠点を補ったハイブリッド型の介護保険を活用できます。
ハイブリッド型介護保険は他のプランと組み合わせたお得な内容となっています。

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