アメリカの学資保険

学資資金準備する

アメリカで大学に進学するには
高額な学資資金が必要となります。
学資保険などの準備も大切ですが
もう一つ
資産のアロケーションも大切なことです


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アメリカのカレッジ費用

先ずは、アメリカのカレッジ費用というものを簡単にご説明しましょう!
カレッジ費用とは学費、教材費、寮費などを含めた費用で、COA(Cost of Attendance)といいます。
学生は進学する大学がプライベートスクールか、パブリックスクールかのどちらかを選択することになります。
パブリックスクールの場合、進学する大学がお住いの州内に存在するか、州外に存在するかで費用が違ってきます。
州外のほうが費用が高くなります。

アメリカのカレッジ費用(年間)
Academic Year 2019-2020
私立 州立 (州内/州外)
Stanford UCLA
$74,570 $36,028 / $63,976
U Penn U of Michigan
$75,303 $32,224 / $67,850
   

なぜ、早く準備を始めるのか?

上の表は1年間にかかるカレッジ費用を表したものです。(4年間ではありません)
そしてこの高額なカレッジ費用は年々上昇の一途をたどっています。
その上昇率はインフレーション率をはるかに上回るレベルとなっています。
この高額なカレッジ費用を支払うために、親は早くから学資資金の準備をすることになります。
理想はお子様が生まれたらすぐに学資資金の準備を始めるのがベストなのですが、どうしても先延ばしになりがちです。
学資資金は将来必ず必要となるものなので思い立ったらすぐに準備を始めることをお勧めします。

 

学資の準備方法は?

学資資金の準備方法としてはこのようなプログラムがあります。

  UGMA/UTMA
  Coverdell ESA, 529 saving account
  Bonds, Stocks, Mutual Funds
  Investment grade life insurance

学資資金として準備をするわけですが、将来もし学資として必要で無くなった場合のフレキシビリティ、ファイナンシャルエイドへの影響、節税のことも考慮して準備を始めることが大切です。
後で後悔しなくて済むように、どの方法が一番良いのかはプロに相談するのが最良の手段です。

 

ファイナンシャルエイドとは?

高額なカレッジ費用はファイナンシャルエイドを活用して個人の自己負担を減らします。
ファイナンシャルエイドには、

 
Scholarship(スカラシップ)
 
Grant(グラント)
 
Loan(ローン)

などがあります。

勉学、スポーツ、芸術、リーダーシップなどで優秀な成績をおさめた学生には、ScholarshipやGrantの学校や州などから得られるFinancial Aidが適用されます。
Scholarship、Grantは返済不要の奨学金と考えてください。

カレッジ費用から家庭の資産指数(SAI)を引いたのが、
学生のファイナンシャル・ニーズとなります。
例えば、COAが$40,000で、SAIが$18,000の場合は、$22,000がファイナンシャル・ニーズとなります。

SAI(Student Aid Index)は家庭の収入や資産の財務情報から算出されます。
資産には、銀行セービング、株、ミューチュアルファンド、CDなども含まれます。
この資産額はできるだけ少なくしたい箇所ですね。
資産をSAIの対象に含まれないカテゴリーに保有しておくことが賢い方法といえます。

COA - SAI = ファイナンシャル・ニーズ
・カレッジ費用 (COA)   $40,000
・家庭の資産指数 (SAI)   $-18,000
ファイナンシャル・ニーズ   $22,000

このファイナンシャル・ニーズを補うのがScholarshipやGrant、FAFSAの学生ローンです。
FAFSAはFree Application for Federal Student Aidの略で、連邦政府によるファイナンシャルエイドです。
FAFSAのエイドはGrant, Work-study, Loanで構成されていて、申請は毎年する必要があります。
毎年10月1日に申請受付が始まります。エイドの財源には限りがありますので早めに申請します。
FAFSAの学生ローンは在学中は無利子となりますが、親のローンにはそれは適用されません。
また、FAFSAでファイナンシャル・ニーズ全額を補われるとは限りませんので注意してください。
残念ながら、
FAFSAが補わない費用は家庭が負担することになります。

 

エイドを最大限に活用するには?

SAIの資産額をできるだけ少なくして、ファイナンシャルエイドを最大限に活用するのが賢いやり方です。
SAIは、親の収入・資産、子供の収入・資産から算出されます。
詳しい算出方法はここでは述べませんが、収入は進学する予定の年の2年前のTax returns、資産はその時点での資産が参照されます。

◆ 親の収入
◆ 親の資産
◆ 子供の収入
◆ 子供の資産
 
この4つのカテゴリーは
適切に準備をすれば、SAIの額が低くおさえられます。
学資資金を準備すると同時に資産をアロケーションする準備も忘れてはなりません。

 

よくある思い込みとは?

巷でささやかれている情報を信じて、危険な思い込みをしている人はたくさんいます。
その結果、折角もらえるエイドを逃がしてしまったり、お金を無駄にしてしまうケースは数知れません。
ここでその危険な思い込みをいくつかご紹介します。

私の家庭は収入が高いのでファイナンシャル・エイドはもらえない。
  高収入の家庭でもファイナンシャル・エイドを得ているケースはたくさんあります。
早めにプロのアドバイスをお勧めします。
   
家庭の収入が少ないので子供を大学まで通わせることができない。
  そのためのファイナンシャル・エイドです。
学資資金の早期準備と、FAFSAには早めに必ず申請することが必要です。
   
プライベートスクールはパブリックスクールより高いのであきらめている。
  適切に準備すれば、私立でも州立と同じレベルのカレッジ費用になりえます。
私立は高いからとあきらめる必要はありません。
   
子供は生まれたばかりで大学への準備は早すぎる。
  お子様が誕生したらすぐに学資資金の準備を始めることをお勧めします。
学資資金の準備は早いに越したことはありません。
将来、準備した学資資金を使わなくてもよくなった場合や、ファイナンシャルエイドへの影響も考慮して準備をします。
 

賢く準備をする

学資資金の準備プランは税金、リスク、ファイナンシャルエイドへの影響を考慮して選ぶ。

できるだけ早くから準備をする。

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